Helical Fusion、MiRESSOと業務提携し核融合炉のブランケット材料開発を推進

 

核融合エネルギー実用化に向けた新たな連携

株式会社Helical Fusion(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:田口昂哉)は、2025年4月10日、株式会社MiRESSO(本社:青森県三沢市、代表取締役CEO:中道勝)と業務提携を開始した。この提携は、Helical Fusionが開発を進める定常核融合炉の重要部品である「ブランケット」の材料候補として、MiRESSOが低コスト・省エネルギーで生産する希少金属「ベリリウム」の調達および仕様・設計検討を共同で進めることを目的としている。

核融合エネルギーの必要性とブランケットの役割

世界的な人口増加と電力需要の急増に伴い、持続可能なエネルギー源として核融合エネルギーへの期待が高まっている。核融合炉の実用化には、プラズマから発生する中性子を利用して燃料のトリチウムを自己生産する「ブランケット」の開発が不可欠である。このブランケットに中性子増倍材としてベリリウムを使用することで、トリチウムの効率的な生産が可能となる。

ベリリウム生産におけるMiRESSOの技術力

MiRESSOは、化学処理とマイクロ波加熱を組み合わせた「低温精製技術」を開発し、従来2,000℃の高温処理が必要だったベリリウムの精製を300℃の常圧で可能にした。この技術により、ベリリウムの低コスト・省エネルギー生産が実現し、核融合炉の商用化に向けた材料供給の課題解決に貢献する。

提携による今後の展望

Helical FusionとMiRESSOは、それぞれ核融合炉開発とベリリウム生産の分野で独自の技術を持つスタートアップ企業である。両社の連携により、核融合エネルギーの実用化に向けたブランケット開発が加速され、日本発の新産業創出に寄与することが期待される。

関係者のコメント

MiRESSO代表取締役CEOの中道勝氏は、「Helical Fusionとの提携を通じて、核融合の社会実装に貢献していきたい」と述べている。また、Helical Fusion代表取締役CEOの田口昂哉氏は、「MiRESSOとの協力により、核融合炉の設計開発を進め、持続可能なエネルギー源の社会実装を目指す」とコメントしている。

Helical FusionとMiRESSOの業務提携は、核融合エネルギー実用化に向けた重要な一歩である。ブランケット材料としてのベリリウムの安定供給と効率的なトリチウム生産が実現すれば、核融合炉の商用化が加速し、持続可能なエネルギー社会の構築に大きく寄与することが期待される。

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