豊田通商とAZAPA、バッテリー交換式EVで物流の脱炭素化を推進



豊田通商株式会社とAZAPA株式会社は、環境省の委託事業として、既存のガソリン車両をベースにしたバッテリー交換式コンバージョンEVと関連設備の開発を完了し、脱炭素型物流モデルの実証を開始した。 

物流業界の脱炭素化に向けた取り組み

日本の運輸部門におけるエネルギー起源の二酸化炭素排出量は、全体の約20%を占め、そのうち3分の1以上が物流関係によるものである。 この状況を受け、豊田通商とAZAPAは、地域のマイクロ物流で多用される軽トラックや軽バンのEV化を実現するため、バッテリー交換式EVとエネルギーマネジメントシステムを搭載したバッテリー交換ステーションを開発した。

バッテリー交換式EVの特徴

開発されたバッテリー交換式EVは、ダイハツ製ハイゼットやスズキ製キャリィをベースに、異なるメーカーの車両間で共通の小型バッテリーを交換可能とする設計となっている。 交換用バッテリーは2.5kWh、19.8kgと小型・軽量化され、荷室容量の拡大と交換作業時の負担軽減を実現している。

バッテリー交換ステーションの設計と機能

バッテリー交換ステーションは、自動販売機と同等のサイズで設計され、設置スペースの課題を解消しつつ、常時3セットのバッテリー充電が可能である。 また、クラウド上でデータを蓄積・管理する充放電制御システムを搭載し、将来的にはAIによる最適な充放電計画の自動策定・制御を目指している。




実証実験の内容と目的

物流会社2社の協力のもと、自動車部品の配送、農作物の集荷、移動販売などの具体的なユースケースで、バッテリー交換式EVと関連設備の安全性、作業性、メンテナンス・運用コスト、脱炭素貢献効果などのデータを収集・分析した。 これにより、実用性の検証と課題の洗い出しを行い、物流業界の脱炭素化と地域貢献型環境配慮物流モデルの社会実装を推進している。

豊田通商とAZAPAの企業概要

豊田通商は、メタル+、サーキュラーエコノミー、サプライチェーン、モビリティ、グリーンインフラ、デジタルソリューション、ライフスタイル、アフリカの8本部体制で、世界各国の幅広い事業領域において、豊かで快適な社会づくりと地球環境に欠かせない商品やサービスを提供している。 AZAPAは、「全ての人が未来を選べる世界を実現する」というビジョンのもと、自他の優れた技術を結合し、新たなイノベーションと価値創出を実現する独立系Tier0.5事業者である。

今後の展望

両社は、今回の実証結果を踏まえ、物流業界の脱炭素化を加速し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みをさらに推進していく。 バッテリー交換式EVとエネルギーマネジメントシステムの普及を通じて、環境負荷の低減と効率的な物流モデルの構築を目指している。 

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